2023.10.26

離島まるごと楽々検針! 福岡県新宮町との水道スマートメーター実証実験開始のお知らせ

株式会社ウォーターリンクス(本社:兵庫県姫路市、代表取締役社長:原 裕二)、は、福岡県新宮町と離島(相島地区)の検針業務の効率化に向けた水道スマートメーターの実証実験(以下、本実験)を、町内の相島(全戸約230戸)にて開始したことをお知らせいたします。
本実験では、株式会社ウォーターデバイス(本社:兵庫県豊岡市、代表取締役社長:岩本 晃幸)が製造するAMR方式※1の水道スマートメーターを相島地区の全戸(一部メーターを除く。)に設置し、相島地区を水道スマートメーター化いたしました。

全国の水道事業は人口減少や水需要の低下により採算性が悪化している中、施設や水道管の老朽化、職員の減少、検針員の減少など様々な課題を抱えております。そのため、安心・安全で持続可能な水道事業を継続していくために、ICT技術の活用やDXへの取り組みによる事業運営の効率化、合理化、最適化が必要となっております。

相島地区は、離島特有の入り組んだ住宅地、点在する水道メーター等の検針業務の困難さに加え、検針員の定期船便での移動による時間的制約もあり検針業務に課題を持っておりました。
そこで新宮町では、低コストと利便性を両立したAMR方式の水道スマートメーターの無線通信(LPWA※2)を利用した検針による検針業務の効率化や、クラウドサービスを活用した検針値の遠隔確認を主目的とし、その他データの利活用による事業の合理化など、将来的な課題に対するDX推進の取り組みの一環として本実験の実施に乗り出して頂いております。

水道スマートメーターは、従来の目視検針方式に比べ、正確かつ迅速な検針が可能であり、検針困難箇所における検針効率の改善や検針員不足に対応する有力な手段となります。また、従来のハンディーターミナルを用いた検針値のデータ移行とは異なり、検針値をクラウドサービスに蓄積し、遠隔地での検針結果の確認が可能になるため、離島や遠隔地からのクラウドを通じたデータ移行の合理化や効率化が期待されます。本実験により、これらの課題解決に貢献する効果が示されることに加え、データの利活用などによる住民サービスの向上や新たなサービスの創出につながる可能性が示されることも期待されます。

※1 AMR方式とは「Automated Meter Reading」の略で、水道メーターに搭載された無線子機により正確でスムーズな一括無線検針を行うことができます。検針方式としてウォーク・バイ方式とドライブ・バイ方式があります。
※2 LPWAとは「Low Power Wide Area」の略で、「低消費電力で長距離の通信」ができる無線通信技術の総称になります。

【新宮町上下水道課担当者様コメント】
相島における水道メーター検針業務の効率化を目的とした実証実験を開始しました。
これまで検針員が半日かけていた検針業務が1~2時間程度に短縮することができました。
また、これまで把握することができなかった1日単位の使用水量や1時間当たりの平均水量の情報をもとに、設置後発生した本管漏水において、宅内漏水ではないことを特定し、本管漏水箇所の調査に迅速に移行することができました。

【本実験概要】
1.実証実験期間   :2023年7月24日~2024年7月23日
2.実証実験対象戸数 :約230戸
3.実証実験内容
(1)従来の目視検針と無線検針との検針効率の検証と費用対効果の検証
(2)無線通信で取得できる様々なデータや情報の利活用を運用面で検討

水道スマートメーター 検針イメージ


【会社概要】
■販売元
名称     : 株式会社ウォーターリンクス
代表者    : 代表取締役社長  原 裕二
所在地    : 〒670-0944 兵庫県姫路市阿保甲878番地

■製造元
名称     : 株式会社ウォーターデバイス
代表者    : 代表取締役社長  岩本 晃幸
所在地    : 〒668-0055 兵庫県豊岡市昭和町4番24号
URL     : https://www.waterdevices.co.jp/

本件に関するお問い合わせ
お問い合わせ先
営業部 吉田 : info@waterlinks.co.jp