2023.12.19

豪雪地域の検針課題に攻めの一手!山形県最上町との水道スマートメーター実証実験開始のお知らせ

株式会社ウォーターリンクス(本社:兵庫県姫路市、代表取締役社長:原 裕二)は、山形県最上町と将来における検針課題の解決に向けた水道スマートメーターの実証実験(以下、本実験)を開始したことをお知らせいたします。
本実験では、株式会社ウォーターデバイス(本社:兵庫県豊岡市、代表取締役社長:岩本 晃幸)が製造するAMR方式※1の水道スマートメーターを町内の81戸に設置いたしました。

全国の水道事業は、人口減少や水需要の低下により採算性が悪化しており、さらには施設や水道管の老朽化、職員の減少など様々な課題を抱えており、安心・安全で持続可能な水道事業を継続していくために、ICT技術の活用やDXへ取り組みによる事業運営の効率化、合理化、最適化が必要となっております。

最上町は、山形県でも指折りの豪雪地帯であり、豪雪地帯特有の課題として、冬季における目視検針が困難なこと、春先の検針再開時の漏水発覚による工事対応、冬季期間中の認定水量と春先の実指針の差の修正業務の負担など、多くの課題を抱えております。また、今後の検針員不足の懸念もあり、抜本的な検針業務の改革の必要性を強く認識しておりました。
そこで最上町では低コストと利便性を両立したAMR方式の水道スマートメーターの導入による、将来を見据えた検針課題の解決や、取得した検針データの利活用による事業の合理化などの取り組みの一環として、本実験の実施に乗り出して頂いております。

本実験では、町内の対象世帯に設置した水道スマートメーターにおける無線通信(LPWA※2)を利用した無線検針を実施いたします。
水道スマートメーターは、遠隔地からの無線検針が可能であり、積雪により冬季には水道メーターの目視検針ができない豪雪地帯においても検針を行えることから、冬季期間中も検針値をもとにした料金調定が可能となります。本実験により、冬季の検針課題の解決に加え、春先の業務負担の平準化に貢献する可能性が示されることが期待されます。また、水道スマートメーターは無線による迅速で正確な検針が可能になることから、検針員不足などの将来における課題に解消に対しての有意義な結果が得られることも期待されます。

※1 AMR方式とは「Automated Meter Reading」の略で、水道メーターに搭載された無線子機により正確でスムーズな一括無線検針を行うことができます。検針方式としてウォーク・バイ方式とドライブ・バイ方式があります。
※2 LPWAとは「Low Power Wide Area」の略で、「低消費電力で長距離の通信」ができる無線通信技術の総称。

1.期間 :2023年10月中旬~2024年5月末(予定)
2.対象戸数: 81戸
3.内容
 (1)無線通信による冬季間の検針
 (2)従来の目視検針と無線検針との検針効率の検証と費用対効果の検証
 (3)無線通信で取得できる様々なデータや情報の利活用を運用面で検討

水道スマートメーター 検針イメージ

【会社概要】
■販売元
名称     : 株式会社ウォーターリンクス
代表者    : 代表取締役社長  原 裕二
所在地    : 〒670-0944 兵庫県姫路市阿保甲878番地

■製造元
名称     : 株式会社ウォーターデバイス
代表者    : 代表取締役社長  岩本 晃幸
所在地    : 〒668-0055 兵庫県豊岡市昭和町4番24号
URL    : https://www.waterdevices.co.jp/

本リリースに関するお問い合わせ
営業部 初川 : info@waterlinks.co.jp