2023.03.01

安全、安心、安価な水道水を守っていくために・・・

蛇口をひねると美味しい安全な水が出る、日本は世界でも数少ない飲用可能な水道水が供給される水道インフラの整っている国です。
しかし、今、この水道インフラが危機にさらされています。

日本の人口は減少傾向であり使用水量の将来的な減少が見込まれています。原則水道料金で運営されている水道事業は人口減少により採算性の悪化が見込まれ、2043年までに水道料金が平均1.44倍に上昇すると試算されています。

また、日本の水道インフラは高度経済成長期に整備されたものが多く、老朽化が問題となっています。しかし、日本の水道事業者のうち約3分の1の事業者は原価割れを起こしており、計画的なインフラ更新に十分な資金が確保できていません。老朽化したインフラをすべて更新しようとする場合、現在の更新ペースで進むと130年以上の期間を要すると試算されています。

このように、将来にわたる水道事業の維持・向上のため、水道事業運営の合理化・採算性の改善に取り組むことが急務となっています。

当社は、先進の水道料金システムによる水道料金徴収業務の合理化や、低コストで運用できるスマート水道メーターによる検針業務の効率化など、標準化、合理化、低コスト化を可能にする製品・サービスのご提供を通じて、水道事業のDX化に貢献してまいります。

参考:河合雅司, 未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること, 講談社, 2022